TRAVESSIA

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 ある会社の話です。いわゆる町の小さな電気工事屋さんですが、そこの社長はいつも社員に対して愛情を持って接しておられました。もちろん、仕事における要求は厳しいですし、喜怒哀楽も素直に表現される性格のため、怒られることもしばしばあるのですが、逆に喜んだり褒めたりといったプラスの表現もしっかりしてくれるため、根底に愛情があることは、社員の皆さんにも伝わっています。
 毎日、社長が社員1人1人の業務日誌を読み、それに対してコメントを書いて返すのですが、ある時、一つの部署が慢性的な長時間労働に陥っていることがわかりました。それに気づいた社長は、その部署の管理責任者に対して長時間労働の解消を強く指示するとともに、「長時間労働をやめよう。健康に注意!」といった内容のスタンプを特別に作らせ、毎日該当する社員の日誌にスタンプをペタンと押しコメントを書きつづけました。
こういった行為は、該当する社員だけでなく、ほかの社員にも伝わります。
 そして、「うちの社長は自分たちのことを大切に思ってくれている」ということを実感したのです。
そうすると、社員の皆さんも「社長のためにがんばろう!」と思いを一つにし、ますます仕事に対して情熱をそそぐようになりました。
また、社長からの愛情を受けとり、「自分たちは大切にされている」と実感すると、個々の社員の皆さんの心に余裕が生まれ、自分の周囲やお客さまに対しても、愛情を持ち、大切にしようという心が自然と生まれます。

 社長の愛情に満たされたその会社は、その後大きな発展を遂げ、当初は町の小さな「○○商店」であったのが、今や全国に支店を持つ大企業クラスへと成長したのです。

そして、小規模だったころからの生え抜きの社員の方は皆、今でも「社長のためなら一肌脱ぐ」という思いを持っておられます。

 ここで大切なのは、「うわべだけではなく、心の底から社員のことを大切に考えているか?」という一点です。私は、人を雇うということは、それだけの覚悟を持って臨むべきことだと考えています。自社の社員を大切にできなくて、どうしてお客様を大切にできるでしょう?

 メンタルヘルスを始め、労使に関するトラブルや問題がこれほど世間で大きく取り扱われる背景として、実は「経営者の本気」が試されているのではないか…そして、これからの社会はそんな覚悟をもった会社が継続し、発展していく。私にはそんな気がしています。皆さんはいかがですか?

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