TRAVESSIA

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★病気になった原因について、深く考えないようにしましょう
 うつ病の患者さんは、自分の性格について「暗い」とか「弱い」など、ついネガティブに考えがちです。判断力が低下しているときに性格について考え、「うつ状態になっているのは自分の性格のせいだ」と思わせてはいけません。
 また、環境に原因があるのでは?と考え、環境を変えようと努力しても解決するものでもありません。その「気になる気持ち」を受け止めつつも、あくまでもこれは「うつ病」という病気であり、性格や環境のせいではないので、そのことについて深く考えないように…と思いやりを持って理解を促すことが大切です
 一方で、患者さんの家族も自分の家族がうつ病になったという現実を受け止められず、「育て方が悪かったのか」とか「家系に何か問題があるのか」などと、家庭内に原因を求めるといった現象も見られることがあります。これも上記と同様、病気に対する理解を促し深く追求しないようにしてもらうことが大事です。

★重大な決断をさせないようにしましょう
 うつ病のときには、正しい判断力や決断力が鈍っています。このような状態で会社や学校を辞める・離婚をするなど、人生を左右するような大きな決断をすると、病気が治ったときに後悔することも決して少なくありません。
 そのため、もし患者さんが重要な問題を決断しようとしていたら上記の理由を話し、病気が治るまで延期するようにと説得する必要があるでしょう。

★「自殺しない」という約束をしてもらいましょう
 重大な決断の中で、もっともやってはいけないが「自殺をする」というものです。うつ病の苦しみは計り知れないものです。その苦しみから逃れたい・楽になりたい…という切羽詰まった気持ちや、「自分が生きていることで周囲に迷惑をかけている。自分さえ死ねば、周囲の人が楽になる…」といった認知の歪みが、結果的に自殺へとつながる危険性があります。
 そのような気持ちが沸き出てくるのは、うつ病のせいであるということを説明しても患者さんの視野は極端に狭くなっているため、なかなか納得してもらうことは難しいものです。それでも自殺だけはしないように何度も繰り返し説明し、納得の上で約束してもらう必要があります。
 例えば、約束状を作ってサインをもらいパウチ加工して常に持ち歩けるようにしたり、携帯電話の待ち受け画面にして、もし自殺したくなったらそれを見てもらうようにするのも一つの方法でしょう。
 もし、希死念慮(死んでしまいたいという気持ち)が相当強く自殺の危険性が高いと判断できる場合には、ためらわず入院という選択肢も考えるべきでしょう。速やかに主治医や家族と連携をとることが肝要です。

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